乗り物酔いのメカニズム

ぐわんぐわん

 車などの乗り物酔いの原因、メカニズムは、体の位置の変化や、重力を感じる内耳(耳の奥にあります)が、誤差を生じてしまうことによります。
急に動いたり、加速度が加わると、内耳の中の平衡感覚を司る三半規管と、重力と直線加速度を司る前庭とに誤差が生じることになります。
内耳にはリンパ液という液体が満たされていて、それが動くことで平衡感覚などを感じているのですが、激しい動きには対応できないんですね。
どのくらいの揺れに耐えられるかは、人によって違います。

症状としては、めまい、頭痛、吐き気などですが、あまり嘔吐を繰り返すと、脱水症状になる場合もありますが、乗り物から降りて休めば、回復します。

トレーニングや、慣れによってある程度酔いにくくはなるようですが、ベテランの漁師さんでも、変な波のときにはやっぱり酔ってしまうそうです。
あと、私はタクシーやバスなどの、車の臭い、とくに煙草の臭いだとおもうのですが、くさいと酔いがひどいです。
不快だと感じると、酔いを誘発しやすいそうですので、できるだけ車内は快適にしておきましょう。
いつも煙草を吸っている車内では、ファブリーズを念入りにして、酔いやすい人を乗せるときには、煙草はすわないであげましょう。^^

車酔いの予防など対処法いろいろ

 車酔いでよく言われる対処法としては、なるべく遠くを見て、三半規管のバランス感覚を保つ。
頭が揺れないように、背筋を伸ばして、シートに身体をつけて、頭をできるだけ固定する。
新鮮な空気を入れるために、窓を開ける。


その他には、寝てしまうというのもありますし、おへそに梅干を貼り付けるなど、まゆつばの処方もけっこうありますね。^^

乗り物酔いのツボとしては、内関という、手首の内側のしわから、体の方へ指三本分のところ、手首のアキレス腱みたいなところを逆の手の親指で押すというのが知られています。
二日酔いや、つわりの場合にもいいようです。

前の日によく寝る、車に乗る前に食べ過ぎない、酔い止めの薬を飲む、あまり気にしすぎない、自分で運転する、休憩をよくとる、など、けっこう気をつければ症状は減らせるのではないでしょうか。

自分で運転すると酔わないとはよく言われますが、運転手はどちらに曲がるかが解っているので、それにあわせて体を動かしているからだと思われます。
なので、自分で運転できない場合には、助手席にすわって、自分が運転している気持ちで、前をみて、どちらに曲がるかを確認しながら、身体をうまく動かしてみましょう。
乗り物の後ろの方はよくないと言われます。バスなどの場合には、タイヤの上の席はゆれがひどいので、できるだけ避けましょう。

空腹すぎても、胃液の刺激で酔いやすくなるという人もいます。オレンジジュースは酔いやすいというのも、似た理由でしょうか…

また、やはり精神的なものも大きいので、幼児などの小さな子供の場合には、氷をなめさせたり、吐いてもいいんだよと、袋を用意しておくなど、安心させてあげることも大切です。


酔ってしまった場合の治療法としては、ベルトや襟元のボタンを外すなど、体を締め付けるものは外しましょう。また、酔ってからでも、酔い止めの薬はすぐに服用すれば効果があります。
車にのる30分ほど前に飲むのがベストですが、思わず酔ってしまったら、飲んでみましょう。

ちなみに、犬や猫も車酔いするみたいですね…。^^